放射状・環状形格子モデル(以下、格子モデル)[2-[i]]はトラス置換法に基づき放射状に配置される4本の部材とリング状に配置される32本の部材をエネルギー的に等価な平面要素に置換し、これらの計36本の部材の履歴挙動でコンクリートの単調載荷から繰り返し載荷下での応答までを表現するモデルである。
格子モデルの特徴は環状形を形成することによりモデルの方向性をなくしているため、モデルを主応力・歪方向に回転させる必要がないことである。その結果、平面応力下の非弾性挙動を単調載荷から繰り返し載荷に渡って、主応力方向に依存することなく表現可能である。
[2-[i]]加藤史郎、原隆、中村博志、高山誠、大家誠、前田佐登男:放射・環状形格子モデルによるコンクリート構成則の開発と正負繰り返し載荷を受けるRCシェル有限要素解析への適用、1997
この格子モデルを用いて、以下のことが出来る。
研究対象構造物
- 鉄筋コンクリート冷却塔
- 鉄筋コンクリートHPシェル
- 静的解析
- 風動応答解析
- 地震応答解析
図2:逆傘型HPシェル
図3:冷却塔
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