交流会で一緒に交流している人に「ベトナムでは犬やウサギの肉をよく食べる.」と言うと、顔色が変わる人が多く、 更に「ひどい」という声も聞こえてくる。逆に、ベトナムにのり等の日本の食べ物を持って帰ったが、「まずい」と言って食べるのをやめてしまった。
これは簡単なことに見えるが、国際化の困難なことを表している。国際化というのは外国へ向けて開放すると言うよりも、文化が違う 民族と交流することなのだ。文化は第2の本能であり、人間の考え方や感じ方を規定する。文化の相違と言うのは食べ物や言葉は もちろん、考え方や感じ方の違いだ。このために国際化を進めるには、交流する相手国の考え方等を理解する必要がある。これは、なかなか難しいのだ。最も難しいのは宗教だ。宗教は他のものを排除する傾向がある。自分の宗教だけが正しくて他の宗教が間違って いると思う傾向が強い。これによって世界中のあちこちで、イスラム教・ヒンズー教、カトリック・プロテスタントの様々な宗教の間で紛争 が起こっているし、戦争まで起こすこともある。宗教上・文化上の排他性を解決しないことには、永遠に国際平和は不可能であろう。
これを解決するには、「文化は相対的なもので、どれが正しいかと言うことはなく、すべての文化を尊重するべきだ」という「文化相対主義」 の考え方が大切である。国際交流が進むと、逆に、伝統や習慣や個別文化の「特殊性」を主張する考え方も出てくるが、「普遍性」は、 「特殊性」に勝る。基本的な人権や自由や平等は、「普遍的価値」だからである。
どの文化もそれ自身が独立に存在するわけではなく、他の文化の影響を受けながら、発展してきたものだし、一元的な優劣で論じるべきではない。国際化を進めるには、これらの価値観の相違を相互に理解し、相手の考え方を認めることが必要だ。(40字×19行=760字)
Best of the Best,in the Best.What you posses is your property.Concrete Shell is my Study. |
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